Academic Detailing

現代において、Academic Detailerとしての
薬剤師の役割がますます重要視されています。

そして、その薬剤師を支える基礎薬学者の
存在がクローズアップされています。

日本アカデミック・ディテーリング研究会では、
新たな医薬品情報提供を実践できる
Academic Detailerを養成し、

アカデミックディテーリングを支援する
システムを整えます。

薬の科学的特徴を徹底比較。
公正中立な情報提供者とし処方を支援する。

コマーシャルベースの処方から脱却。
基礎薬学と臨床のエビデンスを第一に、
薬物治療の質・経済性を向上させる。


薬剤師と薬学者の、ニュースタンダードを創ります。


私たちと、患者中心の医療を実現しましょう。

お知らせ

受付中:第6回アカデミック・ディテーラー養成プログラム ・Aコース

医薬品の基礎薬学的違いをわかりやすく徹底比較! 案内ポスターは こちら 申込期間:2024年9月15日~11月8日(定員:先着50名) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 第6回・Aコース:基礎薬学の臨床活用 テ […]

受付終了:第6回アカデミック・ディテーラー養成プログラム ・Dコース

臨床論文の批判的吟味を薬学の視点からわかりやすく演習します! 案内ポスターは こちら 申込期間:2024年8月23日~10月10日(定員:先着50名) ※受付は終了いたしました。お申込いただきありがとうございました。 ー […]

第6回アカデミック・ディテーラー養成プログラム日程 のご案内

第6回アカデミック・ディテーラー養成プログラム日程のお知らせ 皆様、第5回の研修プログラムに多くの方にお申込みいただきありがとうございました。 さっそくですが、11月より開始する第6回の研修プログラムのご案内をさせていた […]

認定規則変更のお知らせ

アカデミック・ディテーラー認定者(認定薬剤師、認定教育サポーター)の皆様へ 平素より本研究会にご協力いただき感謝申し上げます。 この度、認定制度規則の改訂(更新要件の改訂)がありましたので、こちらからご確認をよろしくお願 […]

新年のご挨拶

日本アカデミック・ディテーリング研究会代表理事の小茂田昌代です。 平素、一般社団法人日本アカデミック・ディテーリング研究会(JAD)主催の研修会へのご参加、ご協力、ご支援に心より感謝申し上げます。 コロナ禍からようやく日 […]

研修のご案内

受付中:第6回アカデミック・ディテーラー養成プログラム ・Aコース

医薬品の基礎薬学的違いをわかりやすく徹底比較! 案内ポスターは こちら 申込期間:2024年9月15日~11月8日(定員:先着50名) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 第6回・Aコース:基礎薬学の臨床活用 テ […]

認定薬剤師/認定教育サポーター

基礎薬学を臨床に活かせる『次世代薬剤師』と
基礎薬学を臨床につなぐ『教育サポーター』を養成します。

対象の方
  • 薬剤師(病院/診療所や保険薬局、ドラッグストアなどで臨床経験5年以上)
  • 研究者・企業・行政・教員など医薬品関連業務に関わっている方 (医薬品関連業務経験5年以上)
  • 基礎薬学を臨床に活かした次世代薬剤師を目指す意欲ある方、基礎薬学を臨床に活かす教育に興味ある方は、どなたも養成プログラムを受講いただくことが可能です!お問い合わせください。
    ※認定は、あくまで臨床経験・業務経験5年以上経過後となります。

認定の流れ
  • 01.養成プログラムを受講
  • 02.ディテーリング試験に合格
  • 03.認定の申請

詳細は認定制度規則をご確認ください。

アカデミック・ディテーラー養成プログラムは、会員以外の方でも受講できますが、認定薬剤師/認定教育サポーターの認定には、日本アカデミック・ディテーリング研究会への入会及びディテーリング試験に合格する必要があります。

全4回のプログラムを修了し、アカデミック・ディテーリング試験に合格すると、認定薬剤師または認定教育サポーターとして認定資格が得られます。

養成プログラム

D:臨床論文の
薬学的吟味研修
ガイドラインに活用された論文やガイドライン以降の論文を読み解くスキルを身に付ける研修で、わかりやすく、楽しく学ぶことを目指しています。

A:基礎薬学の
臨床活用研修
薬学生の頃、多くの時間を割いて基礎薬学を勉強した「化学構造式」「薬理作用」「薬物動態」こそ、医師とは違う薬剤師の専門性です。医薬品の基礎薬学的違いを楽しく学び直します。

B:薬の比較に基づく
処方提案研修
アカデミック・ディテーリング資材を理解したうえで、処方提案の考え方を学びます。患者のリスク要因や病状変化、併用薬の影響も考慮して、最適な処方を提案するスキルであるClinical Decision-Makingを修得する研修です。

C:医師への
コミュニケーション研修
医師の処方行動に影響を与えるコミュニケーションを学ぶ研修です。アカデミック・ディテーリングのロールプレイ練習を行い、どのように医師にアカデミック・ディテーリングを実践すればよいかをわかりやすく実践的に学びます。

全4回のプログラムを修了し、アカデミック・ディテーリング試験に合格すると、認定薬剤師または認定教育サポーターとして認定資格が得られます。

発祥と現状

アカデミック・ディテーリングの発祥と
世界各国の現状を紹介します。

アカデミック・ディテーリングの発祥
1981年、最初の研究が米国でDr.Jerry Avornらによって行われた。435人の医師に対して、介入群2つ(4か月間にわたって印刷資材を6回郵送する群と、同じ資材を使って6か月間に2回訪問する群)と、対照群1つに分けて行われた。

直接訪問を行った介入群は、標的薬の処方を14%削減し、対照群と比較して大幅なコスト削減に繋がった。また、郵送をしたのみの群は処方減少に繋がらなかった。学術的資材の基づいたADは、薬物療法の決定の質を改善し、不必要な支出を削減するために効果の高い方法であったと報告された1)。

この報告は、ADが世界に拡がるきっかけになった。

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また、豪州では1991年に政府の資金援助によるADプログラムが、高齢者急性期ケア教育病院(南オーストラリア州 アデレード)の200床で開始された。

医師への定期訪問が6~9か月ごとに行われ、NSAIDsを使っている患者をレビューし、エビデンスに基づいたリスク低減策を提案するものであった。具体的には、例えば、半減期を考慮して臨床的に適切ならアセトアミノフェンの使用を検討することであった。

その結果、ADプログラム実施と同時に、消化管疾患の入院数が減少傾向となり、ADプログラム開始から5年間で、入院者数が70%減少した。同じ期間において、対照地域では、入院割合に顕著な変化は見られなかった。face to faceによる継続的なADサービスが NSAIDsの処方における消化管有事事象による入院数の減少に貢献した2)。

この報告を契機に、豪州でのADプログラムは拡がっていった。

(引用文献)
1)Avorn J., Soumerai S. B., N. Engl. J. Med., 308, 1457-1463(1983).
2)May F. W. et al., Med. J. Aust., 170, 471-474(1999)

各国の情報
米国のアカデミックディテーリング情報
米国
Alosa Health(https://alosahealth.org/)は2004年に米国で設立され、創設者Dr. Jerry Avornは、プライマリケア医の処方慣行を最適化する方法としてADの概念を開拓した。
また、The National Resource Center for Academic Detailing (https://www.narcad.org/)は、2010年に設立され、アカデミック・ディテーラーの教育プログラムが開発され、新人アカデミック・ディテーラーのトレーニングが行われている。

2016年には在郷軍人病院において、AD実践ガイド(https://www.pbm.va.gov/PBM/AcademicDetailingService/Documents/VA_Academic_Detailing_Implementation_Guide.pdf)が発刊され、薬剤師による医療チームと協力した患者中心の医療の実現と医療費削減に向けたADの実践が重要としている。

豪州のアカデミックディテーリング情報
豪州

NPS MedicineWise(https://www.nps.org.au/)が、1998年にNational Prescribing Service(NPS)Limitedとして設立された。

NPS MedicineWiseは毎年、質の高い処方をサポートするために全国の一般診療で25,000以上のアカデミック・ディテーリング訪問を提供し、健康に関する意思決定を改善するために何百万もの消費者に調査している。

アカデミック・ディテーリングを監査とフィードバック、インタラクティブな学習の組み合わせは、医薬品と臨床検査の使用を改善するために設計された国家プログラムに組み込まれ、20年で1億9662万豪ドルの節約が実証されたと報告している。

カナダのアカデミックディテーリング情報
カナダ

Provincial Academic Detailing (PAD) (https://www2.gov.bc.ca/gov/content/health/practitioner-professional-resources/pad-service) サービスは、保健省の医薬品サービス部門によって資金提供されており、この資金は、ブリティッシュ・コロンビア州の5つの地域保健当局とブリティッシュ・コロンビア大学に提供され、医師やその他の医療専門が無料でサービスを利用できるようにしている。

PADサービスは継続的な評価を実施して、患者とブリティッシュ・コロンビア州のヘルスケアシステムにおけるADの価値を実証している。
アカデミック・ディテーリング・セッションは、最良の処方慣行に関する客観的でバランスの取れた、証拠に基づいた医薬品情報を提供している。

また、Centre for Effective Practice (CEP)では、薬剤師へのAD資材が提供されている。

日本のアカデミックディテーリング情報
日本

2014年東京理科大学研究推進機構総合研究院にアカデミック・ディテーリング・データベース部門が開設され、アカデミック・ディテーリングを支援するための医薬品の基礎薬学的特性のデータベース開発が開始されました。

そして、2017年12月には文部科学省科学研究費の助成を受け、第1回アカデミック・ディテーラー養成プログラムが開始されました。

入会受付中!

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  • アカデミック・ディテーリング支援システムなどのシステム使用の会員優待が得られます(2022年度以降)。
  • アカデミック・ディテーラー養成プログラムなどの、受講料金の会員優待を受けられます。
  • 薬の疑問を基礎薬学部会(化学、薬理、薬物動態研究者で構成)と臨床エビデンス部会(薬剤師と教員で構成)が回答します。
代表理事メッセージ
アカデミック・ディテーリングは、公正中立な薬の比較情報を医師に提供する新しい処方支援の形です。
大学で一生懸命勉強した基礎薬学をもう一度学び直し、医師とは違う視点で、薬の選択ポイントを示すアカデミック・ディテーリングを実践できる次世代薬剤師を目指しませんか?
また、その薬剤師を支える資材開発ができるアカデミック・ディテーリング教育サポーターを目指しませんか?

代表理事 小茂田 昌代

会員種別について
会員は主に以下の種別があります
一般会員:認定資格を得て、研究会での年次学術大会発表や研究活動に参画可能です。
正会員:会務を分担し、研修の企画運営やホームページの更新などを実施します。
いずれも年会費は同額です。詳細は入退会規則をご確認ください。
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